特許,種苗法 対話(2020.5.27)

SHINICHIRO HONDA

FB農業者倶楽部でのコメント

トヨタは,ハイブリッドシステムを発明しました。トヨタはハイブリッドの特許を取得したので,他の自動車メーカーは,パテント料を払って,ハイブリッド車を作ります。

他のメーカーは,パテント料の分だけ製造コストが上がりますが,採用した全部のメーカーが同じコストがかかるので,コスト増はすべて車の価格に転嫁されます。

トヨタが特許を無料で公開すると,他の自動車メーカーはパテント料はタダですが,全部のメーカーがコストが下がるので,その分,車の価格が下がります。

つまり,パテント料で得をするのはトヨタで,損をするのは消費者です。パテントを無料にすると,損をするのはトヨタで,得をするのは消費者です。他の自動車メーカーは得でも損でもありません。

トヨタが育成者,他の自動車メーカーが生産農家です。種苗法の改正は,育成者と消費者の利害の対立であって,生産農家は損でも得でもありません。

特許の利害は,国内自動車メーカーも海外自動車メーカーも関係ないように,種苗についても,国内農家も海外農家も関係ありません。パテント料を払えば誰でも作れるのです。

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