人間について About humans

SHINICHIRO HONDA

ドーキンスは,著書(The Selfish Gene)のなかで,次のように書いている。

We are survival machines – robot vehicles blindly programmed to preserve the selfish molecules known as genes. This is a truth which still fills me with astonishment.

「われわれは生存機械であり、遺伝子として知られる利己的な分子を保存するよう盲目的にプログラムされたロボットの乗り物である。これはわたしを驚嘆させる真実だ。」

Survival machines began as passive receptacles for the genes, providing little more than walls to Protect them from the chemical warfare of their rivals and the ravages of accidental molecular bombardment.

「生存機械は遺伝子の受動的な入れ物として始まり、ライバルの化学兵器や偶発的な分子衝撃による破壊から遺伝子を守る壁以外のものをほとんど提供していない。」

上の文章で,ドーキンスは,We(われわれ)と書いているが,正確には,「人間以外の生物」のことだ。ドーキンスは,人間には,特別な地位を与えている。

ドーキンスの生物と遺伝子の定義が正しいのであれば,人間について,次のように言うことができるであろう。

人間の肉体(遺伝子を含む)は,「情報」をつくり保存するように盲目的にプログラムされたロボットの乗り物である。

文献
Richard Dawkins. (1976). The Selfish Gene. Oxford University Press.

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