堆肥と土壌の作り方―身近な有機物を利用する

篤農家が何十年もかかって作りあげた圃場では、毎年安定して作物を収穫することができる。経験豊かな農家であれば、堆肥などによる土づくりが重要であることを誰でも知っている(水耕栽培をのぞく)。排水が悪く、保水力、保肥力のない圃場や、腐植が少なく団粒構造も未発達な圃場は、緩衝機能が弱い。緩衝機能が弱い土壌でも、天候が順調であれば、土づくりをしてきた圃場と遜色のない収穫が得られる。

ところが、農産物の市場では、天候が順調で豊作の年は価格が低下する。農産物は保存が難しく、消費量はほぼ一定であるため、少しでも供給が需要を上回ると価格が暴落する。生産者も小売も、腐らせるくらいなら半額でも売ろうとする。逆に、不作の年には、価格は高騰する。経済学でいうと、農産物は、需要の弾力性も供給の弾力性もきわめて小さい。

すなわち、不作の年に天候に恵まれた地域とか、周囲の農家が長雨や旱魃で収穫できないときでも出荷できるような圃場や技術を持つ農家だけが儲かる。

価格の安定には、契約栽培、直接販売、農産物加工などが有効だが、契約栽培であっても、植物工場でない限り、気象変動による豊凶から逃れることはできない。また、契約価格や直売価格も、市場価格に左右される。遠回りのように見えるが、環境の変化に強い圃場を作ることが、経営の安定にとっては不可欠だ。

目次
1、土と土壌

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2、土の組成
3相分布
固相と土粒子
気相と気体
液相と土壌溶液のイオン
3、土の鉱物と性質
固相の1次鉱物
固相の二次鉱物
1:1型層状ケイ酸塩鉱物
2:1 型層状ケイ酸塩鉱物
2:1 型層状ケイ酸塩鉱物の種類

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アロフェン、イモゴライト
ケイ酸塩鉱物のCEC
4、腐植の生成と機能
土壌有機物の組成
腐植物質の組成と生成
腐植の蓄積

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溶存腐植酸、溶存フルボ酸
土壌団粒の形成
腐植物質のCECへの寄与
腐植の機能
5、有機物の種類と性質
タンパク質とアミノ酸
糖類
デンプン
脂質
ペクチン
ヘミセルロース
セルロース
植物の細胞壁
リグニン
木質
6、有機物の分解者
セルラーゼ(セルロース分解酵素)
哺乳類
ミミズ
ヒメミミズ
ダニ
トビムシ
シロアリ
センチュウ
7、菌類
子嚢菌門
その他の菌類
担子菌門
リグニン分解酵素
褐色腐朽菌
白色腐朽菌
8、真正細菌
アクチノバクテリア門(放線菌など)
ファーミキューテス門(納豆菌、乳酸菌など)
シアノバクテリア門(ラン藻)
プロテオバクテリア門(酢酸菌、光合成細菌、大腸菌など)
バクテロイデス門(ルーメン細菌など)
サーモデスルフォバクテリア門(好熱偏性嫌気性菌)
デイノコッカス・サーマス門(好熱性)
クロロフレクサス門(緑色非硫黄細菌など)
クロロビウム門(緑色硫黄細菌)
フィブロバクター門(ルーメン細菌)
9、古細菌
メタン生成菌
(超)好熱菌
高度好酸性菌
高度好塩菌
10、その他の微生物分類
菌根菌
亜硝酸菌
硝酸菌
脱窒菌
硫酸塩還元細菌
微生物と生育温度
11、土壌改良(物理性)の方法
踏圧耕盤の問題
改良方法
12、土壌改良(化学性)の方法
土壌pH

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EC(電気伝導度)
リン酸吸収係数
CEC(陽イオン交換容量)
ゼオライト(沸石)
廃白土
塩基飽和度
13、土壌改良(生物性)の方法
土壌病害抑止土壌
土壌還元消毒
14、堆肥化の目的
有機物施用の目的
堆肥化の目的
慣行農業と有機農業
15、堆肥つくりのポイント
堆肥化の過程
熱量
生物の種類とC/N比
易分解性有機物と難分解性有機物
水分含有率
酸素供給
種菌
堆積の高さ
分解温度
堆肥化の期間
悪臭対策
堆肥化施設
組み合わせ堆肥
16、素材の性質と利用法
牛糞尿
豚糞尿
家畜尿のリン酸処理
鶏糞
わら
籾がら
米ぬか
山野草
落ち葉
オガクズ
廃菌床
バーク(樹皮)
せん定枝葉

大豆稈
コーヒー粕
茶粕
果汁粕
オカラ
ビール粕
焼酎粕
廃食用油
17、堆肥施用の問題点
家畜糞堆肥の現状と課題
窒素の発現パターン
有機態窒素を吸収する作物、吸収しない作物
有機物施用の問題点
18、データ・有機物の成分
家畜糞尿
家畜糞堆肥
メタン発酵消化液
緑肥
作物残渣穀物
作物残渣野菜など
作物
刈り草など
落ち葉
樹木
樹木の葉
樹木の剪定枝
食品産業副産物
食品産業副産物堆肥
生ごみ
食品加工クズ
食品産業排水汚泥
廃棄食品など
下水汚泥
19、資料・土壌の基準
イネ(水稲)
ムギ
ダイズ
施設トマト
施設ナス
施設イチゴ
葉茎菜、果菜類
根菜類
リンゴ
ナシ
ブドウ
ウメ
露地花き
施設キク
施設バラ
シクラメン
参考文献・引用文献

堆肥と土壌の作り方: 身近な有機物を利用する
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投稿者: jcmswordp

著述、企画、編集。農家が教えるシリーズなど

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