我々が食べているものは何で、我々は何者か?

きのうのブログで、「自分が食べているものは何か?」とか「自分が何者なのか」と書いて、その上にカナダの畑の写真をのせた。日本で消費される小麦の90%は、アメリカ、カナダ、オーストラリアで栽培されたものだ。我々が食べている、パン、パスタ、うどんの原料は、ここから船で運ばれてくる。
http://www.comugication.com/komugilife/vol3_ha.html
つまり、我々が食べているのは、あの北米の真っ黒な土壌ということになる。この土壌のもとになっているのはもちろん土(地球の地殻)だが、土だけでは、作物はうまく育たない。地殻には窒素がほとんど含まれていないからだ。そこで、最初は大気中の窒素を固定できるマメ科とかイネ科とかタデ科の植物と、その根に共生する根粒菌や菌根菌がほそぼそと生育できるだけだ。この状態が何百年も続くと、植物は根を地中に深く伸ばして、地殻の中に含まれるリン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などを身体に取り込んで濃縮する。これらが、自分の身体を作るのに必要な物質だからだ。植物が死ぬと、その遺体が少しづつ堆積して、土壌が形成されてくる。すると、今度はさまざまな植物の種が、鳥や哺乳動物などによって運ばれてきて、草原、ブッシュ、森ができる。雨が多いほど樹木は大きく育つので、大きな森林になる。草原やブッシュや森には、さまざまな微生物、土壌生物、昆虫、爬虫類、鳥、哺乳動物が住み着き、食べたり、糞尿を撒き散らしたり、死んで遺体が積もったりして、ますます土壌(生物の身体を作るのに必要な物資)が形成されていく。
だから、我々が食べている栄養素は、何万年もかけて生物たちが濃縮した有用元素(=(地殻+大気)×時間)だ。自分は何者か?といえば、代謝の面から見れば、地殻元素と大気と水と太陽エネルギーであり、システムの面からみれば、「利己的な遺伝子」ということになる。

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投稿者: jcmswordp

著述、企画、編集。農家が教えるシリーズ(農文協)など

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